神経障害性疼痛

・診断

定量感覚検査 SWテスター

定性感覚検査(綿棒による刷掃検査、pin prick検査)

自覚症状(安静時痛、誘発痛の程度、感覚異常の有無や程度)

 

・感覚異常の種類と定義

鈍麻 陰性徴候

Hypoesthesia  触覚鈍麻

Hypoalgesia 痛覚鈍麻

異常感覚 陽性徴候

Hyperalgesia  痛覚過敏

Allodynia アロディニア  微小刺激が疼痛として強く感じる

Dysesthesia 不快異常感覚 自発、誘発関係ない不快な異常感覚

Paresthesa 異常感覚  自発または誘発性の異常な感覚

 

・投薬

リリカ

初回50㎎/dayから開始し1週間程度で少し増やす

150㎎/day その後1週間以上かけて300㎎/dayまで。(max 600mg/day)

副作用に傾眠やめまいがある。

トリプタノール

QT延長などの副作用もあるので心電図のチェックが必要

 

・神経損傷の分類(Seddonの分類)

一過性伝導障害(Nerapraxia)

ランビエの絞輪部分でNaCaチャンネルが伝導しなくなった状態。軸索とシュワン細胞に異常はない。投薬処置でOK. 数週間で回復が可能。

軸索断裂(Axonotmesis)

神経上膜、周膜の異常がなく軸索に断裂が起きた状態。

知覚障害はややつよく軸索やシュワン鞘の再生も要するので数カ月を要する。

部分断裂と完全断裂(Neurotmesis)